「じゃあコンタクト、あたしがやってあげるから!
早くこっちきて!」
コンタクトの袋を開封しながら手招きをした。
進はまだ眠かったのか、この短時間の間に再度,ベットの上で眠りについていた。
「あぁっ!!進~!!」
パタパタと駆け寄り,ホッペをたたく。
「..」
スースーと寝息をたて,まったく起きようとしない。
「もうこうなったら無理矢理はめ込む。」
そういって「ほら進,目あけてよー!」と体を揺する。
「ふ..んー」
ようやく薄っすらと目を開けてくれたので
えいっと素早くコンタクトを左目にいれた。
「いって!!」
驚いて起き上がった進。
「我慢してよー!もう右目一個だけだから!」
ね?と子供をあやすように語り掛けてから,
右目用のコンタクトを手にした。
「「....」」
「よし、入っ――...
ドサっ、
『入った』
そういい終える前にあたしの視界はグルっと一回転..
