「なっ…」

「よーく考えてくださいよ。

こーんな顔したやつを、アイツが相手にすると思います?」

孝太が、こーんな顔の所を強調し
わたしの顔を指差してくる。


なっ…

「確かに…」

孝太の言葉に、納得するようにうなずいている。


納得しちゃった!!?


「って孝太!

それどういう意味!?」


孝太の方を振り向き、怒った口調で問い詰める。


「はん!

そのままの意味だよ。

だいたい、よ~く考えてみろよ。

あんなに頭よくてかっこいい奴が
お前のこと相手にするとでも思ってんのか?

どっから見ても釣り合わねーだろ。」

孝太は、鼻でバカにしたように話す。


ズキン


《釣り合わない》



孝太からしたら、今朝の喧嘩の続きのつもりかもしれない。

でも、わたしの傷になるには十分だった。