少し歩いてから、孝太が話しかけてきた。 「なぁ…──」 「んー?」 孝太の、照れた顔が見れたわたしは超ご機嫌。 「俺とお前が初めて会ったときのこと、覚えてるか?」 「え? うーん…」 いきなりの質問に、わたしは頭を回転させる。 初めて会ったとき──? 「学校で……だよね?」 頑張って考えたが、それでも思い出せず孝太に聞く。 初めて会ったとき…だから、孝太がわたしを好きになった時…だよね?