「俺の女に触んないでくれる?」



俺がエリカを立たせようとした時聞こえた男の声。



「は?」



誰 こいつ。



「エリカ、ちゃんと説明してよ♪」



何だコイツのオーラ‥

表の人間じゃねーな。



「エリカ、どういう事だよ」



コイツ、さっき“俺の女”っつった?



「蓮‥‥高野くんは‥‥‥私の‥‥」



俺に責められたエリカは、絞る様な声を出した。


そして、ふらつく足で男に近付くと横に並んで



「私の‥彼」



って、はっきりと言ったんだ。


その目に迷いはなかった。