「失礼しますね♪」


「あら、どうしたの?高野くん」



今日は、こいつがここに来る理由は何もなかったはず。



「会長、ちゃんと戸締まりはしなきゃダメじゃん♪」



は‥?



「なんの、話?」



と、口を開いた時には遅かった。



彼は、例の生徒を事細かく調べた資料や、FBIについての資料が入った金庫を易々と開けた。



「会長、生徒の個人情報調べて何やってんの?」



昨日、蓮が心配で急いで帰った私。


金庫の鍵は‥



昨日の自分の行動を、思い出した私はハッとした。



金庫の鍵は閉めてない。



閉め忘れてたんだ。