俺は、エリカから仕入れた、屋上の鍵を使って、普段なら立ち入り禁止で入れないであろう屋上に、いとも簡単に足を踏み入れた。



屋上に着くと、とりあえず横になって空を眺める。




俺は、本来なら日に当たってはいけない人間なんだろう。



それが出来るのは、俺らを引き取ってくれた養護施設、“太陽園”の園長のおかげだ。


今は、色々と不都合だからエリカとの2人暮らしだが、園長先生にはホントに感謝してる。



俺の両親は、俺が12歳の時にこの世を去った。


どこにでもあるような、幸せな家庭だったんだと思う。


ただ、一部を除けば‥