「今日の依頼主は、8歳の女の子よ」
「なんでまたそんな子が‥」
8歳という単語に、さすがの俺も目を見開く。
「その子の家、借金取りに追われてるんだって‥。だから、ターゲットはその借金取りのヤクザさん」
「ヤクザを殺ったところで解決する問題じゃねーだろ」
その借金取りを殺っても、また別の借金取りが来る‥
結局、悪循環だ‥
「うん。だから、話を着けてくるの」
当然の事のように話す、エリカ。
「は?誰が?」
「あら、蓮以外に誰がいるの?」
コイツ、まじに俺の心配してんのか?
「はぁ…なんでまた、そんな面倒な仕事引き受けたんだよ‥」
ヤクザ程面倒な仕事はねーよ‥
ヤクザの世界は、広い。
1人のヤクザを殺ったら、組員全員で俺に襲いかかるだろう。
それがわかってるから、普段ヤクザ相手の依頼は引き受けないんだけど‥
「もちろん、奴に関係してるかもしれないからよ?」
なるほどね。
上等だ、
奴に関係あるなら必ず‥
殺ってやる。

