なんとか勝ち続けて、気がつけば準決勝まで勝ち進んでいた。 相手は星光高校。今まで全試合コールド勝ちを納めている強豪校だ。 『明日の準決勝は手強い相手だ。今日はもう休みにするからゆっくり休め』 監督の指示で午後の練習は休みになり、先輩たちは帰路につく。 「苓那、ちょっといいか?」 帰り際、西条先輩に呼ばれた。