-『俺、お前が好きだ。ずっと小さいころから。』


笙の口から発せられた言葉は、想像を超えていた。



「ちょっと、笙?冗談はやめて。」


冗談にしようとしても、頭の中は真っ白。



隣から負のオーラを感じた。


『冗談じゃねぇよ。この状態でこんなこと言わない。』



ちょっ・・・どうしよう??


なんて答えたら・・・!!



「どうしてよ??別に、今じゃなくても・・・」


焦って、しどろもどろになってる私。


どうにもならないこの状況をどうにかしようと必死。



『今じゃなきゃ駄目なんだろ??玲羅先生の前だから。』


あっ・・・!!


そこで玲羅先生の存在を思い出す。



『・・・』


先生は黙ったまま、笙を見つめていた。



何かを探っているような眼で。


何も言わない方が逆に怖いわ・・・