彼女が愛した温もり -side koki-



『おはよー
こぉくん♪』

愛衣は真夜中なのに
おはよーと言う

愛衣はおじさんと言わず
こぉくんという

まぁ、おじさんは何気に辛い


愛衣にブレスレットを渡すと喜んで受け取った

小さな笑顔にいつも癒やされる

会社の人たちの笑顔は造り笑顔ばかり

だから、造り笑顔を知らない愛衣の笑顔は
何よりも温かく
何よりも癒やされる