【短編】スキまでの距離




冬になって寒くなった頃。

委員会が長くなって日が暮れてしまった。



急いで帰る支度をしていたら
扉の前に佐藤くんがいて


「暗いから家まで送ってやるよ。」


って言ってくれた。


ほんとはすごく嬉しかったけど、
反対方向だからいいよ
って断った。

でも佐藤くんは


「遠慮すんな。」

って言ってくれた。
嬉しすぎて涙が出そうだよ・・・。












「一緒に帰るの初めてだな。」

「う、うん。
そうだね!」


2人きりって何話していいかわからなくて、
急に話しかけられてびっくりしてしまった。



どうしよう。
緊張しちゃうよ。