自分から告白する勇気はないくせに。 佐藤くんに彼女が出来たって。 そんなうわさが出てこないか びくびくしながら毎日過ごした。 告白したけど振られた。 って話を聞くたびに ほっとしている自分にため息が出る。 自分には出来ない 勇気を出した人たちの不幸を喜んでる。 なんてあたしは汚いんだろう。 そんな気持ちと、 伝えられないいらだちにゆらゆら揺れていた。 やっぱりなにも出来ないまま。 そのままあたしは卒業式の日を迎えてしまった。