ついに来た放課後
待ちに待った黒川くんとのデート

もぉ、心臓バックバク…


駅に行くと黒川くんは、もう待っていた。


『ごめん、黒川くん。待った?』

『全然』

そういって微笑む王子様
なんて、愛らしい姿

『よかった』

『じゃあ、行こうか』

『うん』 

あたしたち、二人は、夜遅くまで、デートした。
辺りが暗くなると町中のイルミネーションがきれいだった。

『うわぁちょぉ綺麗』 
『すごいな』

『うん』

『じゃあ、時間も遅くなったし、そろそろ帰ろうか』
えっ!?
もぉ帰っちゃうの!?

そうだよね
やっぱ黒川くんは、あたしなんか相手にしてくれてない。
しょうがないよ
あたし、可愛くないもん

やっぱ、あたしの恋は、一生片想いで終わるんだ…