はぁ
眠い。
寒い。

そんなことを思いながら、下駄箱をあけると、一通の手紙が入ってた。

『誰からかな??』

名前がなくて、誰からだか分からない。
その手紙をあけてみた。

『…っいたい』

中には、大量のカミソリが…
あたしの手からは、大量の血が…

そんなあたしに、知らない女の人が近いてきた。

『あんたが、松嶋亜梨沙??黒川様に馴れ馴れしくしてるっていう』

黒川くんのファンだった…
『そうですけど、別に馴れ馴れしくしてるわけじゃないです…』

『あんたムカつくんだよ!!たいして可愛くもなんともないくせに、黒川様に近いて!!』

『別にそんなつもりじゃ…』

『うるさい!!』

『もしかしてこの手紙も』
『そうよ。あたしたちがやったのよ!!』

『ひどい…』
泣きたくなった。
でも、ここで泣いたら負けちゃう気がして…

『うるさい!!』

そういって女の人は、あたしを殴ろうとした。

『女の子がこんなことしちゃっていいの??』

黒川くんだった…
黒川くんが女の人の腕をつかんで殴るのを止めてくれた。
また、あたしを助けてくれた。
涙があふれた。

『だって黒川様、この女のどこがいいんですか!?』

『可愛いし優しいしいい子だよ??』

『この女のどこが可愛いんですか!?あたしのが何倍も可愛いのに!!』

『君は、たしかに可愛いけど、心が汚いや…』 

『…もぉショック。』

そういって女の人は、どっか行ってしまった。


こんなことになるなんて思ってなかった。

ヤバイ…
血が出すぎて貧血…
倒れる…

グラッ

『亜梨沙チャン!?』