『…うん、帰ろうか』

『送っていくよ』

二人で過ごした時間は、あっという間だった…
いつも長いと感じる帰り道でさえ、短かった…

あたしたち、二人は、近くの公園に寄り道をした。

『黒川くん、今日は、ありがとう』

『こちらこそありがとう』
あぁ
もう、終わり…

『そして、いままでありがとう』

バイバイ…黒川くん…

『俺さぁ、亜梨沙チャンにちょっと話あんだよね…』

話!?
きっともう、お別れのあいさつだな…

『俺さぁ、初めて見たときから亜梨沙チャンに引かれた』

えっ!?

あたしに、ひかれた!?

『つまり、俺は、亜梨沙のことが大好きです』



嘘!?
あたし??

そんなことって…


『付き合ってください』

涙が大量に流れた
やっと、理解した
あたし、コクられた
信じられない

『…っあたしもずっと黒川が大好きでした。こちらこそよろしくお願いします』
泣いた
うれし涙って
気持ちい
幸せ



黒川くんは、そっとあたしの方へ近づいてきて、優しいキスをした。

これがあたしのファーストキス。

こんな完璧な人と出来るなんて…あたしは、幸せ者だ
神様ありがとう

本当に感謝いたします

『お前のこと絶対はなさない。絶対守るから』