―――――――――… 「…さん?…のさん? 中園さん?」 「え?あ、はい!」 あたしはいま黒板の前に 立っている。 担任の林先生に 呼ばれ我に返る。 あれは過去。 いまはもう 関係ないんだから…。 所詮それまでの 友達だったんだよね…。 「自己紹介して♪?」 可愛らしくて 茶髪のショートカット、 いかにも女の子らしい 先生に魅了されて しまいそう。 ふわふわした気持ちで 自己紹介を終え 先生が席を指差す。