それでだ。 今日はクリスマスイヴなわけなのだが、これからデートのはずなのに、いっこうに彼女は現れない。 こっちは寒いなか、もう30分以上も待っているっつーのに。 寒さとそれで、俺のイライラが限界に近い。 ふと、目が自販機に止まった。 そうだ。 ちょうど暖まりたかったから、温かいものでも買おう。 そう思った俺は、手をポケットに突っ込んだまま自販機の所へ行った。