目の前の缶コーヒーびっくりし、戸惑う彼女。


その姿を見るのでさえ、俺には嬉しかった。






「あ、ありがとうございます」


彼女は缶を受け取ると、そう言った。








そして、一呼吸置き、






「メリークリスマス」



ハニカミながらも、そう返した。









サンタクロースの贈り物。



そう、それは俺の初めて。