会ったばかりで、キミのことなんて、何も知らないのに…… キミがいなくなるのが怖い。 同じ年くらいで、そんな思いを背負って生きていると考えると、膝が震えてくるようだった。 「嘘。ウ・ソ!!」 「え……?」 「何、マジになってるの?ちょっと風邪をこじらせて入院してただけだよ」 いたずらっ子っぽい瞳を僕に向けて、彼女は笑った。