「うん。今日は……雲一つない、水色の空だね。……お帰り、菜摘ちゃん」




振り返ると、そこには、柔らかい水色のコートを羽織ったキミが立っていた。




キミの笑顔に太陽が降り注ぎ、キラキラと輝いている。




キミは……生きている。




「ただいま。友行くん」




僕はそれ以上は口を開かずに、彼女を抱きしめた。




とても……




とても……




幸せな気持ちと共に……。








〜 Fin 〜