「あれ?友行君、今日、退院だったっけ?」 頭の上から明るい声がした。 慌てて、上を向くと……そこには、看護師さんが立っていた。 「あっ……看護師さん」 彼女の声じゃないのは、わかっていたのに、彼女の顔がそこに無かったのが、淋しかった。