「武、お前も行くんだよ!!親父達がつれてこいって言ってさ・・・」
その言葉を聞いた瞬間、武の顔が強張った。

「・・・嫌やー!俺、親父さん達に会いとーないわ!!遊ばれるやんけ!!」

とジタバタしながら言った。
「いいから!!バイク持って来い!!早くいかねーと俺ら全員やばぃ。」


私達の会話をポーカンとした顔できいていた慎也君達。

「なんか・・忙しそーだね。」
「あぁ。悠斗さん達、そーとー怖いんだな」

なんて会話をしていた事なんて知るはずもなかった。





結局、集会には1時間過ぎて到着した。
嫌だといって暴れる武を、無理矢理つれてきた私達は、結構疲れていた。

竜(莉香パパ)や純(葵パパ)、悠斗(パパ)は、逃げようとする武を捕まえて、楽しそうに遊んでいた。

そんな光景を見慣れた私達は、ただ武に、同情の眼差しをむけていた。