「じゃあね」
「うん。また、あえるよね?」
「うん。僕と君は、未来で家族だからね」
そう言って、玖炉栖は空へといってしまった。
みんなはというと、玖炉栖のことを忘れていた。
でも、私はクラスの中に入れていた。
「あっ、雪だぁ!」
玖炉栖が去ったほうの夜空から雪が流れ降ってきた。
―――――(回想)
「徠奈が好きなものは何?」
「雪!私、雪が好きなの^^」
「どうして?」
「だって、キラキラした雪がきれいだから。雪を見てると暖かくなるの」
―――――――――――
「あっ」
私にはわかった、この雪は玖炉栖がくれたプレゼントだと。
「ありがとう、玖炉栖。私ちゃんとプレゼント受け取れたよ」
徠奈にはもう、さびしさなどなくなっていた。
「一番のプレゼントは、玖炉栖との思い出だよ」
私は空に行ってしまった玖炉栖に届くように言った。