すると楓はクスクス笑いながらあたしの頭をポンポン叩いた。




「でもよかったね」




「え?……あ、うん」




照れて頬を赤く染めると、楓は優しく笑った。




そういえば楓も優雅と付き合って長いし……。




「優雅とはどうなの?」




「ん?あぁまだまだ。するとしたら大学卒業してからだね」




顔色ひとつ変えずに楓は言った。




そっか……。でもそういう事考えてるって事だよね?




そう思うと嬉しかった。




すると楓はあたしを見ながら言った。




「でもさ。20歳になったしさ……いろいろ変わるよね」




「何が?」