俺は芽衣の涙声の声を聞いて、目が覚めて慌ててキッチンの扉を開けた。
「芽衣!!どうしたの!?」
「へ!?」
バン!!っと扉を開くと、芽衣が水道の前でしゃがみ込んでいる。
すると芽衣は突然の俺の登場に、目を見開いて肩を震わせて驚いた。
俺はそんな驚いている芽衣など気にせずにふと、芽衣の前にある飛び散ったガラスの破片に目がいった。
「芽衣、怪我してない?」
俺は一目散に芽衣に駆け寄って芽衣を抱きしめた。
すると芽衣はバッと手を後ろに隠して首をブンブン振った。
「大丈夫だから!ってか、何で入ってくるの!」
芽衣の怒った表情を見て、え?ってなった。
「入るなって書いてあったでしょ?」
そう言って芽衣は涙目で俺を睨んだ。

