その日俺達は、休みだからといってどこかに出かける事もせずに家の中で過ごした。
晩ご飯を食べてテレビをのんびり観ていると、俺は睡魔に襲われてソファーに座ったまま転寝してしまった。
すると俺の肩をとんとんと優しく叩く。
「……ん」
うっすら目を開けてみると、芽衣は俺の顔を覗き込んでいた。
あ……、俺。寝ちゃったんだ。
そう思いながら目を擦ってソファーに座りなおすと、芽衣が俺に微笑んだ。
「耀?明日仕事でしょ?早くベッドで寝たら?」
そう言われて壁にかかった時計を見ると、12時を回っている。
俺そんなに眠ってたんだ。ってボーっと考えながら俺は頷いた。
確かに明日から会社だし。
眠いし……。明日の朝シャワー浴びるか。
「そうだね。じゃぁ先に寝るね」
そう言って芽衣を見つめると、芽衣はニコッと笑った。
「うん。おやすみなさい」

