「ねぇ、あれって海よね?」
「ん~?あぁ、海だよ」
「わ~、綺麗な海ね。泳げるのかしら?」
私がそう言うと、前を歩いていた燿がククッと笑って肩を揺らし、それが目に付いた私は思わず袁の背中からムカつくその背中に大声で言う。
「いや~ね~、陰気だわ~。密かにクスクス笑うなんて」
「!!。何だと?チビ」
「フン!本当の事言われて怒ってるのぉ~?」
「クソ!だからババァは嫌いなんだ」
「バ、ババァ?!失礼ね~!まだ私22よ!!」
「20超えてりゃ十分ババァだろ?な~?袁」
「そ、そんな事ないよ~やめなよ、燿~」
2人の間に挟まれてオロオロする袁が可哀相におもえて、私はフンと燿から顔をそらして視線だけは横目で燿に聞いた。
「……で、何がおかしいのよ」
「言わねぇ~、教えてやんねぇ~、聞くんじゃねぇ~」
(ホンットにムカつくガキだわ……)
アッカンベーをして走り去っていく燿に、思いっきりイッーと歯を見せて対抗してやった。
そんな私に袁が一言。
「会ったばかりなのに仲が良いね~」
「はぁ?!何処が?」
「燿はね、一番末っ子なんだ。ママが居なくなってから閉じこもり気味でさ~あんな燿を見たのは久しぶりだ」
「……お母さん、居ないの?」
「うん、病で死んじゃったんだって……」
「『だって……』って知らないの?」
「……僕にも良く分らないんだ。パパがある日皆にそう言っただけだから」
「そ、そっか……ごめんね。へんなこと聞いちゃった」
「フフ、凛ちゃんは優しいな~」
そういって微笑む袁の方が私は優しいと感じていた。
「ん~?あぁ、海だよ」
「わ~、綺麗な海ね。泳げるのかしら?」
私がそう言うと、前を歩いていた燿がククッと笑って肩を揺らし、それが目に付いた私は思わず袁の背中からムカつくその背中に大声で言う。
「いや~ね~、陰気だわ~。密かにクスクス笑うなんて」
「!!。何だと?チビ」
「フン!本当の事言われて怒ってるのぉ~?」
「クソ!だからババァは嫌いなんだ」
「バ、ババァ?!失礼ね~!まだ私22よ!!」
「20超えてりゃ十分ババァだろ?な~?袁」
「そ、そんな事ないよ~やめなよ、燿~」
2人の間に挟まれてオロオロする袁が可哀相におもえて、私はフンと燿から顔をそらして視線だけは横目で燿に聞いた。
「……で、何がおかしいのよ」
「言わねぇ~、教えてやんねぇ~、聞くんじゃねぇ~」
(ホンットにムカつくガキだわ……)
アッカンベーをして走り去っていく燿に、思いっきりイッーと歯を見せて対抗してやった。
そんな私に袁が一言。
「会ったばかりなのに仲が良いね~」
「はぁ?!何処が?」
「燿はね、一番末っ子なんだ。ママが居なくなってから閉じこもり気味でさ~あんな燿を見たのは久しぶりだ」
「……お母さん、居ないの?」
「うん、病で死んじゃったんだって……」
「『だって……』って知らないの?」
「……僕にも良く分らないんだ。パパがある日皆にそう言っただけだから」
「そ、そっか……ごめんね。へんなこと聞いちゃった」
「フフ、凛ちゃんは優しいな~」
そういって微笑む袁の方が私は優しいと感じていた。
