「枉が見つけたのか?ドコに居た?」
「いや、俺じゃない。豹だ。裏庭に居たようだが……」
(……裏庭。庭ってレベルの広さじゃなかったですけど?どっちかというと森)
「ふ~ん、裏庭か~珍しい所に迷い込んだもんだな……」
「あぁ、まさか裏庭だとは思わなかったからな……豹でないと見つけられなかっただろ」
顔に笑顔を浮かべながらも何か考え込んだような聖君。
泪さんも枉も皆が考え込んで、私も何だか黙ってしまった。
「……とにかく、凛殿をお部屋に。話も途中で頓挫していますからね」
「あ、あぁ、そうだな」
泪さんの言葉で、聖君は私を抱きかかえたまま、家へと入っていく。
何だか私が裏庭に居た事が悪いことの様なそんな雰囲気が漂って、私は梟さんに会ったと言う事を言い出せずにいた。
部屋に戻るとそこにあのクソ親父の姿も誰の姿も無く、聖君は私をベッドに下ろして自分は近くの椅子に腰掛け、ふ~と一息つく。
「なんだ、皆、帰って来てないのか?」
聖君がそう言うと、後ろから入ってきた枉が応えた。
「いや、少なくとも豹は帰って来ているはずだが……なんだか様子が変だったからな。自室に戻ったのかもしれない」
「ま、いいや。とりあえず、話しとく事は話しておけば良いよな、泪兄貴?」
「そうですね。では、話を……」
ゆったりと優雅に私の目の前の椅子に腰を下ろした泪さんは話し始めた。
「凛殿も分っている通り、凛殿からすれば、この世界は異世界になります。もちろん我等からすれば凛殿の世界が異世界となるわけですが」
(ま、そりゃそうだわね~日本人が海外に行けば自分自身が外国人になるのと同じね)
「この世界には大きく分けて4つの国が御座います。森と土の国【レフスト国】、水と氷の国【ウェルスト国】、砂漠と風の国【デスラート国】、そして我等が国、火と鋼の国【サースト国】」
(……お、覚えられないわ)
「過去には大戦をしていた国々も現在は調和を取りながらその均衡を保っておりました」
「ふぅ~ん、平和ってことね」
泪さんはココまで話して疲れたようにフゥっと溜息をつく。
その様子を見た聖君が泪さんが口を開く前に説明を始めた。
「いや、俺じゃない。豹だ。裏庭に居たようだが……」
(……裏庭。庭ってレベルの広さじゃなかったですけど?どっちかというと森)
「ふ~ん、裏庭か~珍しい所に迷い込んだもんだな……」
「あぁ、まさか裏庭だとは思わなかったからな……豹でないと見つけられなかっただろ」
顔に笑顔を浮かべながらも何か考え込んだような聖君。
泪さんも枉も皆が考え込んで、私も何だか黙ってしまった。
「……とにかく、凛殿をお部屋に。話も途中で頓挫していますからね」
「あ、あぁ、そうだな」
泪さんの言葉で、聖君は私を抱きかかえたまま、家へと入っていく。
何だか私が裏庭に居た事が悪いことの様なそんな雰囲気が漂って、私は梟さんに会ったと言う事を言い出せずにいた。
部屋に戻るとそこにあのクソ親父の姿も誰の姿も無く、聖君は私をベッドに下ろして自分は近くの椅子に腰掛け、ふ~と一息つく。
「なんだ、皆、帰って来てないのか?」
聖君がそう言うと、後ろから入ってきた枉が応えた。
「いや、少なくとも豹は帰って来ているはずだが……なんだか様子が変だったからな。自室に戻ったのかもしれない」
「ま、いいや。とりあえず、話しとく事は話しておけば良いよな、泪兄貴?」
「そうですね。では、話を……」
ゆったりと優雅に私の目の前の椅子に腰を下ろした泪さんは話し始めた。
「凛殿も分っている通り、凛殿からすれば、この世界は異世界になります。もちろん我等からすれば凛殿の世界が異世界となるわけですが」
(ま、そりゃそうだわね~日本人が海外に行けば自分自身が外国人になるのと同じね)
「この世界には大きく分けて4つの国が御座います。森と土の国【レフスト国】、水と氷の国【ウェルスト国】、砂漠と風の国【デスラート国】、そして我等が国、火と鋼の国【サースト国】」
(……お、覚えられないわ)
「過去には大戦をしていた国々も現在は調和を取りながらその均衡を保っておりました」
「ふぅ~ん、平和ってことね」
泪さんはココまで話して疲れたようにフゥっと溜息をつく。
その様子を見た聖君が泪さんが口を開く前に説明を始めた。
