「ククク、ま、後で分るよ。それより他の皆に連絡を取らないとな……」
「あ、皆で探してくれてたんだっけ……どうしよう。ケータイとかないよね?」
「ケ、ケータイ?何だ?」
「うっ……やっぱり無いよね~……のろしでも上げるの?」
「……さっきから何を言ってるんだ?」
「だ、だって連絡を取るんでしょ?」
眉間に皺を寄せて私の言う事に首をかしげて聞いてきていた枉君は、フゥと溜息をついて私を見る。
「異世界ではどうやってやるのか知らんが、通信手段ならある。植物を通して俺の声を送る……」
「植物を?」
「俺の特殊能力は植物を操り植物の力を使えることだ」
「あ、豹君が動物だってのと同じ?」
「そうだ」
私にニッコリ微笑んで頷いた枉君はその場に座り込んでそっと、近くの草に手を当てた。
草がふんわりと揺らめいて、枉君は緑色の光に包まれる。
(わ、凄……アニメだ~アニメの世界だ~~~)
妙に興奮してドキドキと枉君の様子を眺めていたが、枉君を覆っていた緑色の光はすぐに消え、枉君は立ち上がって私を見た。
「コレで良い」
「え?も、もう?」
「あぁ、じきに皆が戻ってくる。部屋に行こう」
「あ……へ、部屋かぁ~……」
「どうした?」
「えっと、あのさ~」
その場でモジモジする私に少しイラついたように枉君が言う。
「言いたいことははっきり言え!」
「うっ……そ、そんな、怒鳴んなくったっていいでしょ?!」
「フン!ババァが歳に似合わずモジモジしてるから、枉兄ちゃんが怒鳴るんだ」
枉君にいった私の言葉に嫌~な生意気な声が私の背後から重なった。
「あ、皆で探してくれてたんだっけ……どうしよう。ケータイとかないよね?」
「ケ、ケータイ?何だ?」
「うっ……やっぱり無いよね~……のろしでも上げるの?」
「……さっきから何を言ってるんだ?」
「だ、だって連絡を取るんでしょ?」
眉間に皺を寄せて私の言う事に首をかしげて聞いてきていた枉君は、フゥと溜息をついて私を見る。
「異世界ではどうやってやるのか知らんが、通信手段ならある。植物を通して俺の声を送る……」
「植物を?」
「俺の特殊能力は植物を操り植物の力を使えることだ」
「あ、豹君が動物だってのと同じ?」
「そうだ」
私にニッコリ微笑んで頷いた枉君はその場に座り込んでそっと、近くの草に手を当てた。
草がふんわりと揺らめいて、枉君は緑色の光に包まれる。
(わ、凄……アニメだ~アニメの世界だ~~~)
妙に興奮してドキドキと枉君の様子を眺めていたが、枉君を覆っていた緑色の光はすぐに消え、枉君は立ち上がって私を見た。
「コレで良い」
「え?も、もう?」
「あぁ、じきに皆が戻ってくる。部屋に行こう」
「あ……へ、部屋かぁ~……」
「どうした?」
「えっと、あのさ~」
その場でモジモジする私に少しイラついたように枉君が言う。
「言いたいことははっきり言え!」
「うっ……そ、そんな、怒鳴んなくったっていいでしょ?!」
「フン!ババァが歳に似合わずモジモジしてるから、枉兄ちゃんが怒鳴るんだ」
枉君にいった私の言葉に嫌~な生意気な声が私の背後から重なった。
