「あ、あの~梟さん」
「ん?どうかしたのか?」
「え~と……私、迷子なんだけど、何処を通ってどうやったら上にいけるの?」
「クスクス、そういえばそうだったな……では、僕のこの炎に出口まで案内させよう」
梟さんが炎を私の方に投げるように放ると手の平にあった小さな炎はフワリと私の目の前にやってきて私は両手を差し出してその炎を受け取る。
「あ、熱くない……」
「攻撃するための炎ではなく、照らすだけの炎だ。熱さはない……出口までその炎に従っていけばいい。出口につけば自然に消滅する」
「ぅん、梟さん、ありがとう!」
「いや。……地下の床は歩きにくい、こけぬ様に気をつけてな……」
「ん……ねぇ、また来て良い?」
「また?この場所にまたくると言うのか?」
「ん~場所にって言うより梟さんに会いに」
「……僕に会いに?」
「ダメなの?」
「いや、うん、きてくれると嬉しいかな……」
少し俯いて嬉しそうな笑みを浮かべた梟さんに私は「また来るからね!」と手を振ってその場を後にした。
ごつごつした通路を梟さんが出してくれた炎に従って歩いていくと前方が明るくなってくる。
「ん?出口?」
草のぶら下がる穴から顔を出してみれば、そこは木が沢山茂っている森だった。
少し傾斜のある穴から這うように抜け出して、もう一度周りを良く見回す。
「あれ?ココ……どこ?」
漂っていた梟さんの炎が消え、私はその場に呆然と立ち尽くした。
入ったときの事は全く覚えていない。
でも、外に出た記憶は無いから、屋敷の中からあの場所に行ったはず……でも、出てきたのは外。
「ぅんっと?どうなってんの??」
私が首を捻ってその場で考え込んでいると、私の周りにはいつの間にか小鳥たちが沢山寄ってきていた。
「ん?どうかしたのか?」
「え~と……私、迷子なんだけど、何処を通ってどうやったら上にいけるの?」
「クスクス、そういえばそうだったな……では、僕のこの炎に出口まで案内させよう」
梟さんが炎を私の方に投げるように放ると手の平にあった小さな炎はフワリと私の目の前にやってきて私は両手を差し出してその炎を受け取る。
「あ、熱くない……」
「攻撃するための炎ではなく、照らすだけの炎だ。熱さはない……出口までその炎に従っていけばいい。出口につけば自然に消滅する」
「ぅん、梟さん、ありがとう!」
「いや。……地下の床は歩きにくい、こけぬ様に気をつけてな……」
「ん……ねぇ、また来て良い?」
「また?この場所にまたくると言うのか?」
「ん~場所にって言うより梟さんに会いに」
「……僕に会いに?」
「ダメなの?」
「いや、うん、きてくれると嬉しいかな……」
少し俯いて嬉しそうな笑みを浮かべた梟さんに私は「また来るからね!」と手を振ってその場を後にした。
ごつごつした通路を梟さんが出してくれた炎に従って歩いていくと前方が明るくなってくる。
「ん?出口?」
草のぶら下がる穴から顔を出してみれば、そこは木が沢山茂っている森だった。
少し傾斜のある穴から這うように抜け出して、もう一度周りを良く見回す。
「あれ?ココ……どこ?」
漂っていた梟さんの炎が消え、私はその場に呆然と立ち尽くした。
入ったときの事は全く覚えていない。
でも、外に出た記憶は無いから、屋敷の中からあの場所に行ったはず……でも、出てきたのは外。
「ぅんっと?どうなってんの??」
私が首を捻ってその場で考え込んでいると、私の周りにはいつの間にか小鳥たちが沢山寄ってきていた。
