アナタがいたから

「仲良いな~息ピッタリなんじゃねぇの?」
「「どこが?!」」
2人同時に聖君に言い返した私達に聖君は噴出すように大笑いする。
「で、その燿と仲の宜しい方は自分の紹介はしなくて良いのかい?」
笑いを堪えながら聖君に言われて私は「あ!」と自分の紹介をした。
「え、えっと……榊木 凛(かしわぎ りん)。22歳です……」
「ババァです」
頭をかきながら照れて言う私の言葉に繋げるように燿君がそういって、私は燿君に向かって思いっきり舌を出してアッカンベーをし、燿君も負けじと私に向かって舌を出す。
その様子にフゥと泪さんと翳さんが溜息をつき、その溜息を聞いて私は「まずい」と深呼吸をして気分を落ち着け、ぐるりと周りを見た。
(それにしても、ココのオヤジは何て旺盛な……)
それが感想って言うあたりもやっぱり歳食ってきたのかな~と思うんだけど、とりあえず、1人1人の顔を見ながら整理する。