沢山の人が居たあの部屋から階段を登り、2階の大きく広い廊下を奥へ奥へと歩いていく。
聖君が包み込むように抱いてくれているおかげなのか、なんだか安心して涙も目の奥へと引っ込みつつあった。
それにしても広い。古い事は古いけどさすが城、馬鹿でかい。
私のワンルームのマンションがかすんで見えるのは当然のこと……って比べるのがおかしいんだけど。
暫く進んで聖君が立ち止まり、私を優しく床に下ろした。
「ほい、ココが凛の部屋」
「ほぇ?私の……部屋?」
「ん、開けてみなよ」
そう言われて白いドアを開けて見ると、そこにはコレでもかといわんほどに乙女チックなピンク色のレースの世界が広がっていた。
「ぉわ!」
「……凛『ぉわ!』って、クスクス」
「ククク、ホント面白いよな~。他の女達はこの部屋見てキャーキャーって言ってたのに『ぉわ!』って」
「い、いや……だって、あまりにも、今まで見た事の無い色合いで……」
ハハハと引きつったように笑う私に翳さんが後ろから聞く。
「気に入りませんか?」
「いや、気に入るどうのの前に、こんな部屋で過ごしてみたいって夢見た時期もあったけど、まさか目の前に広がるとは思って無かったら、ビックリしたと言うか……」
「皆で部屋を作ったのですが、気に入らなければ片付けますよ?」
「皆で?」
「えぇ、凛が来るのを私たち兄弟は皆、楽しみにしていたのです」
「そうそう!一番張り切ってたのは燿だったけどな~」
「えぇ?!皆って……さっきの腰をくねってハレム状態オヤジの周りに居た女の人たちじゃなくって……貴方達が?」
「はい、皆で」
ニッコリ微笑んで言う翳さんの言葉にきっと間違いは無いのだろう。
聖君が包み込むように抱いてくれているおかげなのか、なんだか安心して涙も目の奥へと引っ込みつつあった。
それにしても広い。古い事は古いけどさすが城、馬鹿でかい。
私のワンルームのマンションがかすんで見えるのは当然のこと……って比べるのがおかしいんだけど。
暫く進んで聖君が立ち止まり、私を優しく床に下ろした。
「ほい、ココが凛の部屋」
「ほぇ?私の……部屋?」
「ん、開けてみなよ」
そう言われて白いドアを開けて見ると、そこにはコレでもかといわんほどに乙女チックなピンク色のレースの世界が広がっていた。
「ぉわ!」
「……凛『ぉわ!』って、クスクス」
「ククク、ホント面白いよな~。他の女達はこの部屋見てキャーキャーって言ってたのに『ぉわ!』って」
「い、いや……だって、あまりにも、今まで見た事の無い色合いで……」
ハハハと引きつったように笑う私に翳さんが後ろから聞く。
「気に入りませんか?」
「いや、気に入るどうのの前に、こんな部屋で過ごしてみたいって夢見た時期もあったけど、まさか目の前に広がるとは思って無かったら、ビックリしたと言うか……」
「皆で部屋を作ったのですが、気に入らなければ片付けますよ?」
「皆で?」
「えぇ、凛が来るのを私たち兄弟は皆、楽しみにしていたのです」
「そうそう!一番張り切ってたのは燿だったけどな~」
「えぇ?!皆って……さっきの腰をくねってハレム状態オヤジの周りに居た女の人たちじゃなくって……貴方達が?」
「はい、皆で」
ニッコリ微笑んで言う翳さんの言葉にきっと間違いは無いのだろう。
