「凛か。それは良い名だ。コラ、燿。このように良い名前があるのだ、ちゃんと名で呼ばぬか」
「いや、翳兄ちゃん、俺はまだソイツの名前すら知らなかったんだってば」
「そうなのか?お前が迎えに行ったのではなかったか?」
「迎えに来たけど、何だか想像とは違うからって私と袁を置いて先に帰っちゃったのよね~?僕ちゃんは」
「うるせ~ババァ」
「がぁ!またババァと!!」
「コラ、燿。名前で呼びなさいと言っているだろう?」
「ご、ごめんなさい」
(おり?ふ~ん、燿君はこの翳さんには弱いのかしら?)
私が首を捻って2人の様子を見ていると、大きな咳払いが聞こえて、偉そうなオヤジの声が聞こえた。
「もうよろしいかな?使徒様。よろしければこちらの部屋に来ていただきたいのだが」
「OK、行きましょう。この状況から何から何までスッカリ話してもらわないと!(そう、ちゃんと説明してくれないと納得行かないもの。元の世界に戻る方法だって。ま~どちらかと言えばイケメン天国に存在していたい気もするけど、訳のわからないことに巻き込まれるなら元に戻りたいものね。)」
私がフン!と鼻息を鳴らして声のした方へ行こうとすると、すっと目の前に手の平が差し出され、ニッコリと微笑んだ翳さんが「どうぞ」と声をかける。
「どうも」と翳さんの手の上に自分の手を乗せ、私は翳さんにエスコートされながら何だかくすぐったい感じのまま装飾も立派な扉の向こう、大きな部屋と入っていった。
「いや、翳兄ちゃん、俺はまだソイツの名前すら知らなかったんだってば」
「そうなのか?お前が迎えに行ったのではなかったか?」
「迎えに来たけど、何だか想像とは違うからって私と袁を置いて先に帰っちゃったのよね~?僕ちゃんは」
「うるせ~ババァ」
「がぁ!またババァと!!」
「コラ、燿。名前で呼びなさいと言っているだろう?」
「ご、ごめんなさい」
(おり?ふ~ん、燿君はこの翳さんには弱いのかしら?)
私が首を捻って2人の様子を見ていると、大きな咳払いが聞こえて、偉そうなオヤジの声が聞こえた。
「もうよろしいかな?使徒様。よろしければこちらの部屋に来ていただきたいのだが」
「OK、行きましょう。この状況から何から何までスッカリ話してもらわないと!(そう、ちゃんと説明してくれないと納得行かないもの。元の世界に戻る方法だって。ま~どちらかと言えばイケメン天国に存在していたい気もするけど、訳のわからないことに巻き込まれるなら元に戻りたいものね。)」
私がフン!と鼻息を鳴らして声のした方へ行こうとすると、すっと目の前に手の平が差し出され、ニッコリと微笑んだ翳さんが「どうぞ」と声をかける。
「どうも」と翳さんの手の上に自分の手を乗せ、私は翳さんにエスコートされながら何だかくすぐったい感じのまま装飾も立派な扉の向こう、大きな部屋と入っていった。
