「…卒業式の日、ずっと友達だからねって言われた。それなのにあんな噂…。ずっと友達って思ってたのは私だけなんだって初めて知った。平気であんなこと言えるやつらだったんだって悲しかった。地元のみんな大嫌い!私には学校の友達だけでいい」


私は直人に全部吐き出した。直人は私の頭を撫でながら相槌をうってくれた。


「先輩、辛かったね。ごめんね?俺が噂のこと話さなかったらよかったのに」


「直人のせいじゃないよ。」


「先輩、俺…先輩好きだよ。もう先輩の涙なんか見たくない。俺が先輩を守ってみせる。先に抱いちゃって順番逆だけど…俺と付き合って下さい」


「…」


「先輩?」


直人が私の顔を覗き込む。私は直人に長い長いキスをした。


「喜んで」


「やばい!先輩可愛すぎ。また起ってきた」


「もぉ、直人のえっち」


「先輩もう1回しよ?」


「えー」


「まじお願い!ね?」


「…じゃあ、優しくしてね?」


「もちろん!俺の大事なお姫様ですから」