『うちのびょうき このびょういんやと なおされへんねんって』



うん・・・



『せやから もっとおおきな びょういんに にゅういんせんと あかんねんって』



うん・・・



『せやけど うち・・・ほんまになおるんかな もしかしたら なおらんと しんでしまうんかな・・・』

ミコトちゃんは

うつむいて

しずかに

なきだした



かおは

みえんかったけど

かたがずっと

ふるえてた



『うち ほんまは いややっ』

『びょういんかわるんも コウくんとあえなくなるんも しぬんもいややーっ』



ぼくは

しばらく

どないしてええか

わからんかったけど

こないだから

かんがえてたこと

あったから

ふるえる

ミコトちゃんの

かたをだいて

こういうた



なおしたる・・・



『えっ・・・?』



ぼくが

ミコトちゃん

なおしたる



ぼく

たいいんしたら

めっちゃ

べんきょうして

ばり はよう

おいしゃさんなる



『コウくん・・・?』



ほんで

ミコトちゃんのために

めっちゃきく

おくすりつくって

ぜったい

なおしたるから!



まだなみだごえで

ミコトちゃんは

『ありがとぅ でも うちのびょうきは おくすりだけやなくって しゅじゅつもせんとあかんねんで』

っていうたけど



そんなら

しゅじゅつもする!



たくさん

べんきょうして

しゅじゅつも

めっちゃうまい

おいしゃさんに

なるから!