「りっちゃんはバレンタインあげないの?」 ジャージにモタモタと着替えながら、向日葵が言う。 『はぁ~?何よ急に』 「だって、佐伯くん欲しがってるんじゃない?」 『何も言われてないし。言われた所であげる気無いけど。 それより、向日葵!口は良いから早く着替えなさいよ!先行くわよ!?』 「わわわ!待って!」 慌てて着替える向日葵を見ながら、話しが逸れた事に安堵して、気付かれないように溜め息をつく。 …バレンタインの話はあんまりしたくないから……。