「あいつは姉貴だよ…」


そう、佐伯は姉貴とファミレスに……


『はっ?』


佐伯の言葉にまぬけな声が出る。


「だ~か~ら~姉貴だって!」

『嘘っ!!』


佐伯に姉弟なんて居たの!?


「嘘じゃね~って!俺姉貴が2人居んだよ。ちなみにこの間一緒に居たのは二番目の姉貴。小さい頃からこき使われてんだよなぁ~…」


まさかお姉さんだったなんて…。

っていうかあたし超勘違い女じゃん!!


ホッとしたと同時になんとも言えない恥ずかしさが込み上げてくる。


「梨優?」

『あたし…あたし…帰る!!』


佐伯の手が緩んでたのを良いことに、手から逃れ、急いで保健室を出る。


本当に超恥ずかしいんですけど!!