【短編】Little Kiss Magic~キスから始まる恋~

「ゴメン。僕が君を傷つけたんだね?僕は…君のそばにいるとドキドキして冷静でいられなくなる。君に勉強を教えてあげると言いながら、本当は君の笑顔を見たくてそればかり考えてるんだ。勉強を教えてあげるふりをして、君を盗み見ているなんて…サイテーだよね。」

ああ、これで嫌われてしまったかな。

でも、後悔しない。

ちゃんと僕の気持ちを伝えるんだから。


「君が好きだよ香織。迷惑だって思われるかもしれないけど、僕はもう君への思いを抑え切れなくて…。ごめん。自分の気持ちを振り切りたくてあんな事いったんだ。君が傷つくなんて思わなかったんだ。本当にごめんよ。」

君の顔を見たくて一歩また一歩と近付きながら君の返事を待つ。



君は許してくれるだろうか。




こんな冴えない僕が君を見つめている事を…。