その日も授業はまともに頭に入らず、ボーッと1日を過ごして家に帰った。
「ただいま-。」
「おかえり美姫ちゃん。
今日もご飯いらないの?」
あたしは最近朝ご飯と夜ご飯を食べてない。
食欲がないんだよね…。
秀と顔あわせにくいし。
体重も減って一石二鳥だよ…。
「うん。ごめんお母さん。
食欲ないんだ。
いつも学食食べまくってるからさ!」
明るく笑って場を和ませる。
「そうなの!?
ほどほどにね♪」
お母さんはどっちかというと、天然だからあたしのこんな嘘にも気付かない。
それはそれでいいんだけどね。
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