「佐藤さん。よくやってくれた。」



社長が嬉しそうに微笑む。





撮影から数週間後、再び事務所に呼ばれた。



机の上には、あの時撮影された写真が掲載され、少し文が書かれている。





何を誉められているのか、未だに理解できないあたし。





「この雑誌が発売された日から、たくさんの人からのあの仔はどんな仔なんだ!と、いう電話や手紙が絶えないんだ。」





えぇ…。


そんなにダメな写真だったかな?


クレームってやつか!?



だんだん表情が沈んでいく。




「何を悲しそうな顔をしている?これは喜んでいいことなんだぞ?
おかげで、佐藤さんに仕事の依頼が殺到してるんだ。」





仕事が…殺到?



考えられん。






てか、雑誌が発売してたのも知らなかったわ…あはは。