週末になって、山崎さんにスカウトの返事をした。






あたしがオッケーを出した瞬間、山崎さんはすごい喜んでくれた。




「悪いんだけど…早速、明日事務所に来てもらえるかな?」



「え、あ!はい!」



明日はなんの予定もないし、大丈夫だよね!



「それじゃあ、10時に来てくれ。」






てか…山崎さん、わざと控えめな性格作ってたらしい…。



深い訳はわからないけど。





そういえば…電話を切ってから気付いた。








あたし…事務所の場所知らないじゃん!!!






「…。
と!言うわけで、明日の10時に事務所へ連れていってください。」



深々と頭を下げて、望みを請う。




「どういうわけだよ!!!
ったく…道ぐらい聞いとけよ。」



ため息混じりに言葉を吐く秀。



だって…山崎さん意外にお話上手で、聞く暇なんてなかったんだもん…。