激しく暴れて疲れたものの、目が合えば、どちらともなく吹き出してしまう。
 こんな風に笑える時間がたまらなく幸せだと、思ったのは一体どちらだったのだろうか。
 「来年も再来年も、ずっと一緒にクリスマスやろう」
「・・・十年先に、俺を惚れさせるんだろ?」
「十年先も二十年先も、ずっと一緒に居てよ」
「・・・哲平次第だな」
「じゃあ決まりだ」
顔を上げれば、雪のように優しいキスが降りてきた。
「俺が沙成を嫌いになる事なんて、この先絶対ありえないから」