社会人にとってクリスマスイブは仕事と相場が決まっているが、学生にとっては終業式のある日ではなかろうか。
にやりと沙成は唇の端を持ち上げた。実に実に楽しそうに。
「ー哲平、俺見せて欲しいものが有るんだけど?」
「なに?」
てっきりほかの写真の事だと思っていただけに、沙成の言葉は、効いた。
「通知票♪」
「・・・こんなときばっか、大人の権利振りかざすなよっ」
「だって大人だし」
楽しそうに笑って、沙成は哲平からカバンを取り上げようとする。勿論哲平が素直に渡すはずもなく。二人の攻防は続いた。
もとから、どちらも本気ではない。
にやりと沙成は唇の端を持ち上げた。実に実に楽しそうに。
「ー哲平、俺見せて欲しいものが有るんだけど?」
「なに?」
てっきりほかの写真の事だと思っていただけに、沙成の言葉は、効いた。
「通知票♪」
「・・・こんなときばっか、大人の権利振りかざすなよっ」
「だって大人だし」
楽しそうに笑って、沙成は哲平からカバンを取り上げようとする。勿論哲平が素直に渡すはずもなく。二人の攻防は続いた。
もとから、どちらも本気ではない。



