『さっみ〜!』


『ほんと〜!カイロあるよ?』


『まじ!?あったか〜♪
……あれ?ひとつしかないの?』


『うん』


『じゃあ、こうすればあったかいじゃん?』





知らなかった。


あたし、そんなにいつも悠と一緒にいたんだ。


それなのに……なんであたし、自分の気持ちに気付かなかったのかなぁ……?


近すぎて、わからないものも、あるんだね。




悠がいないことが、こんなにツラいなんて、知らなかった。



会いたい。


会いたい。



でも、悠は、会いたくないかも…



ひっぱたいちゃったしなぁ……



腫れてなきゃいいけど……。



はぁ〜……なんでひっぱたいちゃったんだろ。


悠に謝りたいよぉ……




悠……


……こんなに悠のことを考えて、彼がいないことに寂しがってるあたしは、思ってた以上に、悠に依存してるのかもしれない。