「………あの……その……」



「え〜何？モジモジしちゃって。トイレならあっちだけど」



中田くんは、おちゃらけながらトイレの方を指差している。




「ちがくて……真剣な話しが…………あるの」



膝に両手を置き、１回深呼吸して、まっすぐ中田くんを見た。


中田くんは、頬杖をつきながら、窓の外を見ている。



「……別れて…ほしいの
あたし……好きな人が…」


「悠でしょ？」



そう言った中田くんは、あたしの考えてることを見透かしているように、あたしを真っ直ぐ見る。



「……知ってた。てゆうか、知ってる。」