「そうだな・・しかし誰が・・。」 腑に落ちぬ様子で瑠璃は考え込む。 「とりあえずはこれで間に合わせましょう。では、朝食に致しますか。」 千代の言葉を聞くと同時に 瑠璃は、何かに気付き、急いで自室へと戻りだした。 「瑠璃様?お部屋に戻られるのですか?」 「ない・・。」 振り返った瑠璃は困惑した様子で呟いた。 「ない、とは・・何がでしょうか?」 何の事か見当もつかず、千代も困惑する。