「小場陽朗の守護格、特席を 移譲し、世哉にその席を与える。」 ・・世哉に? 「わ、私の席を?何故だ・・ 世哉に特席を任せるつもりか!」 静かな部屋に小場の声が震える。 動揺を隠しきれない様子だ。 「ええ。そのつもりです。 小場さん、落ち着いてください」 「私はいつも懸命に努めてきた。 特席として、力不足にならないように」 小場の声が段々と荒くなってくる。 怒りと動揺で自分自身が見えないようだ。 「小場、場をわきまえろ。」 静かに告げた瑠璃の言葉に 小場は黙り込んだ。