群青色の空に


「とにかくです、もう決めたことですから。
皆さん、全員ですよ、集まってください」


千代はそれだけ言うと

別屋敷の方へと歩いて行った。



「さあ、行きましょうか。」



幸は瑠璃を大部屋の方へと促した。



琥珀の様子をちらりと窺う。

悲しそうな目で瑠璃を見つめていた。




何故?

何故、そのように悲しそうな目で

憐れむような目で。





「佐野、ついてきなさい」


小場の後に続いて

琥珀は別屋敷の方へと向かっていった。