裕「宏之!しっかりしろよ!今、お前が落ち込んでたらくまちゃんだって元気になれないだろ!てか…ゴメン…」


裕大に言われて宏之が顔を上げた。



宏「なんでお前が謝ってんだよ…」



裕「だって…俺が最初にあいつに襲われた時にあいつを殺ってたら…こんな事にならなかっただろ?」



宏「……お前のせいじゃないよ…。俺が悪いんだ…。俺が……」



その時。



沙「ひろ…ゆきのせいじゃ…ないよ…」



瞳「!沙紀!」



沙紀が薄く目を開けた。



宏「沙紀!」



宏之が沙紀の所に行き抱き寄せた。



沙「あたし…が悪いの…あの時…避けなかった…あたし…が…」



宏「違う…違うよ!俺…守るって言ったのに…こんな事に…!本当ゴメン…ゴメンなぁ…!」



宏之が肩を震わせた。



泣いてるのだろう。



沙「さっき…の言葉…凄く嬉し…かったよ…?それにひ…ろゆき…は…あたしの事…守って…くれた…じゃん?だか…ら…いい…の…。あた…しの方こそ…ゴメン…」



宏「なんで…なんで謝ってんだよ…」



沙「辛い…思いさせて…ゴメン…。あたし…幸せ…だったよ…ゲホッ ゲホッ!」



ピチャッと血が跳ねた。



宏「馬鹿…何言ってんだよ…死ぬなよ…」


瞳「そうだよ!こんな所で…死んじゃ駄目だよ!」



ウチは泣きながら叫んだ。



夕「そぉだよぉ!確かに1番誕生日早いけど…まだ早すぎだよ!」



裕「そうだぜ!まだ…まだ早すぎるよ!」



み「本当馬鹿…何もう死のうとしてんの!?」




皆が叫ぶ。