瞳「沙紀…が?」



ど…どうしよう!



治療…しなきゃ…



遊「くそ!とにかくまいちまわないと…治療も出来ねぇ!」



その時だった。



ドカン!



「ギャアア!」



音がしたのと同時に車を襲っていた衝撃が止まった。


瞳「!…大野…みみ…」




窓から身を乗り出した2人が持っていたのは今までの小さな銃じゃなく裕大はグレネードランチャー。みみはショットガンだった。



裕「後ろに積み込んでたのすっかり忘れてたんだ。思い出したからみみと撃った。あいつ多分今度こそ死んだぜ」



み「そんな事より…早く沙紀を!」



ウチは頷いてと涼は走り出した。



ガラッ



瞳「沙紀!」



前に行くと血塗れでぐったりしてる沙紀を宏之が揺さぶっていた。



宏「沙紀!しっかりしろ!くそぉ!」



涼「富恵!とりあえず広い場所へ!血を止めるから!」



涼の言葉に宏之は頷いた。


涼「熊坂さん!ちょっと移動するから我慢してね」




そう言うと涼は宏之から沙紀を受け取ってお姫様だっこした。




瞳「沙紀!しっかりして!」



ウチは沙紀に呼び掛けた。